みつばちの豆知識

みつばちと共に暮らす優しい街づくり

美味しいハチミツや農作物の「受粉」など、私たちの生活に深く関わりのある「みつばち」。
しかし、蜂=刺すというイメージから、危険な昆虫と思っている方も多いのではないでしょうか。社会性に優れた「みつばち」と共に暮らすことは、私たちの住む街の環境を知る意味でも大変重要です。「みつばち」のことをもっと知り、よりよい街づくりを考ていきましょう。

みんなで暮らし家族思い。みつばちの優れた社会性。
蜂の巣

みつばちは1匹の女王蜂、数匹〜数十匹の雄蜂、数千匹〜数万匹の働き蜂からなる社会を作っています。 それぞれが役割をもっており、女王蜂は産卵を、羽化したばかりの若い働き蜂は育児や巣の掃除など巣の中の仕事を行い、日齢が増すにしたがって順に外へ働きに出ていきます。
みつばちの行動範囲は半径約4kmほどで、美味しい蜜を求めて飛び回ります。1匹のみつばちが一生のうちに採るハチミツは「スプーン1杯分」と言われています。。
たくさんのみつばち達が家族のために、鳥やクモ、カエルなどの外敵から逃れ、命をかけて蜜を採り続けるのです。

みつばちはあまり刺さない。
みつばち

「蜂の一刺し」とはみつばちにだけ当てはまる言葉で、人や動物を刺した蜂は針と一緒に腹部の先端がちぎれてしまい「出血多量」で死ぬこととなります。刺された場合は皮膚に針と毒腺が残っているので、すぐに引き抜く必要があります。刺せば死ぬのですから、訪花中のみつばちは捕らえようとでもしない限り刺すことはありません。しかし、巣箱を叩いたり、巣の出入り口を塞いだりすると、働き蜂は「家族を守るために」命を捨てて刺してくるのです。

どうして蜜を集めるの?
はちみつ

みつばちは群れ全体で冬越しをします。冬期間も巣内で働き蜂が体を動かし、巣の温度を一定に保ちます。冬の間は外に出ないので、花粉や蜜などの餌が必要となるのです。
蜂蜜の成分は、主としてショ糖の分解生成物です。花に含まれている花蜜は、主成分がほとんどショ糖ですが、花蜜をミツバチが巣へもって帰り、ミツバチの口腔(こうこう)のそばにある唾液腺から分泌するスクラーゼとよばれる唾液腺酵素で、果糖とブドウ糖に分解する。これにミツバチがはねを動かして風を送り、濃縮して蜂蜜に仕上げます。
濃度はだいたい糖度80%程度まで濃縮され、ほとんどいつまでも腐敗せずに貯蔵することができます。

最近の養蜂事情
養蜂の様子

ミツバチは環境指標となる生物といわれています。近年、環境変化によりミツバチが住みにくい地域が増えています。
私たちのミツバチ達が飛交う札幌中心部には農薬散布などが少ないためミツバチにとって住みやすい環境なのです。ミツバチと人間が共生できる環境が求められています。

ミツバチの外敵そして副産物
スズメバチ
ヒグマ

巣箱のハチミツ、ミツバチを餌とするのがスズメバチ、熊、小動物などです。私たち養蜂家にとってはまさに外敵なのです。
札幌中心部のビル屋上養蜂場では熊、小動物などは来ません。スズメバチは場所により8月中旬ころから巣箱に来ていますが、来襲する数が圧倒的に少なく巣門前に捕獲器を設置し対処しています。
 巣箱を設置したビル管理会社の方より、「屋上にカラスが寄り付かなくなった」との嬉しい言葉を頂き、思い掛けない副産物をミツバチ達から得ました。